Arch Linuxの復旧
アップグレードにより、コンソールすら起動しないような重症に陥った場合、インストールディスクから起動して、
loadkeys jp106
mount /dev/sda1 /mnt
arch-chroot /mnt /bin/bash
の様に、ハードディスクをマウントしてchrootすればハードディスクにインストールされた環境に移動できます。
日本語キーボードの場合、最初にloadkeysをしないと記号等が入力できません。
ハードディスクを分割している場合は複数マウントする必要があるかもしれません。
arch-chrootの2番目のオプションでシェルを指定できます。
grubのメニューにはfallback kernelが用意されますが、これはlinuxパッケージのアップデートで再構築されるため、
linuxのアップで問題が生じた場合、恐らく役に立ちませんので、インストールディスクから起動する必要が生じます。
pacmanでインストールしたパッケージファイルは、古いものも含めて/var/cache/pacman/pkg以下に残ります。
/var/log/pacman.log にあるpacmanのログファイルか、 /var/cache/pacman/pkg の各パッケージファイルのタイムスタンプから問題のパッケージを探し、
pacman -U /var/cache/pacman/pkg/xxx.pkg.tar.xz
で特定パッケージをダウングレードすることが出来ます。
コンソールすら起動しないような重症の場合、grubパッケージやlinuxパッケージ等が疑わしいです。